拝啓 風子様
虹の橋に走って行っちゃった風子へ ~ねねより
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見えない風子がこの家のどこかに今いるとしたら、どこにいると思う?

私は、コタツの中だと思った。
寒いし、冬の間は一度入ると中々出て来てくれないくらいのお気に入りの秘密基地だから。

パパは、玄関マットの上だって。

「病気してる時も、何度も玄関に行こうとしてたろ」

そうなんだ。不思議だった。
時々、ヨタヨタ歩いて、居間から出してって言う。
オシッコしたいのかな?と扉を開け、廊下を歩く風子にくっついてくと、
風子は玄関マットの上にぺたんと伏せてしまう。

外に出そうとすると嫌がる。
居間に連れてこうとすると嫌がる。

「風子、チィじゃないの?」

玄関マットの上がイイんだって。寒いのに。

ずっと暖かい座布団の上だから、冷たいのが気持ち良いのかなぁと最初は思った。
でも、冷たいのが良いなら、居間を出てすぐの廊下も充分冷たいし
歩くのもしんどいくらいなのにわざわざ玄関まで行かなくたってイイのに、と
私はすぐにでも居間に連れて来たくて、そわそわしてたけど、
ダンナは「ほら見てみ。風子気持ち良さそうな顔してる」とニコニコしてた。



そういえば風子はいつもいつもあの玄関マットの上で
私達の帰りを待っててくれたんだなぁ、と思う。
待ってる間、淋しかったかな。
帰って来た時、嬉しかったかな。
風子が言葉を話せたら、留守中、どんなことがあったか話してくれたかな。

  ゆうびんやさんがきたよ。
  おかあさんがヤサイもってきたよ。
  ねこのチビボスくんは、ケンカしてた。
  カラスがまたふうこのカリカリたべたろーってきたけど、
  カリカリのおさらがなくてザンネンがってたよ。


風子がそうしてたように、玄関マットに寝そべって目を閉じると、
風子がいつも聞いてた音が聞こえてくる。
風子が感じてた周囲の気配や景色を感じる。

車が近付いて来る音。タイヤが砂利を踏む音。ドアが開いて、閉まる音。
がちゃがちゃと扉の鍵が開けられて。

風子ただいまー!
って、まーたゴロゴロして・・・風子、ねね帰ったよ?お帰りは?


おかえりー


ゴロゴロしててもいい。
シッポ振ってくれなくたっていいよ。

見えないのはちょっと淋しいけど、しょうがない。

おかえりってこっそり言ってね。これからもずっと。ずーっと。
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