拝啓 風子様
虹の橋に走って行っちゃった風子へ ~ねねより
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2008年1月某日

肩をつんつん、つんつんと突付かれて目が覚める。
豆電球の薄暗いオレンジ色の明かりの中で時計を見上げると午前3時。
自分の寝床を出て、すぐ隣のコタツで寝ていた私の顔を覗き込んでいる風子。

─あれ?まだチィ出る?

1時間くらい前に行ったばかりだったけど、わざわざ自分で起きて来る位だから
また出るんだろうと思い抱き上げようとすると、
風子は“ちがう、ちがう”と私の脇にくっついてぺたんと伏せ、
少しめくれたコタツ布団の隙間にすんすんと鼻先を突っ込んだ。

─もしかしてコタツに入りたいん?

ほふく前進でコタツに少しずつ入ろうとする風子の様子が、可笑しくてしょうがない。

─風子のお布団かって、ほら、電気毛布でホカホカやん?
─コタツの方がエエの?ちょ、ちょっと待ってー、潜ったらアカンってー(笑

潜り込もうとする風子を抑えて、頭を外に、体とお尻を中に入れて、肩まで布団をかけて
笑いを堪えながら頭を撫でた。
風子はとろんとした顔で、さっさと気持ち良さそうに寝始める。

─そんなに入りたかったん。変な子(笑

一緒にコタツに入って、すぅ、すぅという風子の寝息を聞きながら目を閉じた。

病気になってから、苦しくてすっかり大人しくなっていた風子が
1月中旬頃からだったかな、前のように少しずつ自分の主張を通そうとするようになった。

療法食は食べたくないけど、ゆでレバーとたら巻きササミなら食べる、とか。
玄関マットの上で伏せたい、とか。

最後の日までの半月余り、体の苦しさ、しんどさは
日を追うごとに増して行ったはずなんだけど、
去年の今頃の風子は、とても“風子らしかった”かもしれないな、と思う。

腹水でどんどん重たくなるお腹、浮腫みで倍以上に腫れた足。
歩くのが辛そうだからと洗面所でトイレをさせようとしても、拒否。

ごはんを食べさせてる時は、この世の終わりみたいな絶望感に満ちた顔してるのに、
パパが帰って来て、晩酌しながらゆでレバーをひとつ、ふたつと目の前に出すと
嬉しそうな顔で、むっちゃむっちゃとレバーを噛み、「おかわり!」と笑顔。

だから、つい、私達も笑って。

ワガママで、頑固で、へそまがりな風子。
大丈夫だね。この分なら、きっと風子の病気、良くなるねと。思ってしまうくらい。
風子は、風子らしく、一生懸命頑張っていた。
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