拝啓 風子様
虹の橋に走って行っちゃった風子へ ~ねねより
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風子ってさ。

私の事、きっと『ねね』だと思ってるよね。




あー。そうだな。
・・・いや、待てよ。俺、ねねの事『○○』って名前でも呼んでるから
風子はちゃんと理解してたような気もするなぁ。


でも風子にとってはちっちゃい頃から、必ず『ねね』だったよ。
ねねとこおいでー
ねねにちゅーは?
ねね帰ったよー・・・
風子!ねね怒ってるよ!ほら!みたいな(笑


確かに(笑
じゃあ俺はずーっと『パパ』か。


そうだね。
そういえばパパの事、“パパ”以外で呼んだ事、多分無いもんね?


気が付いたらずっとそうだった。

私は、ねね。

ばあちゃんが“おねいさん”と呼び、ダンナが時々“お姉ちゃん”と呼ぶからなのか。
弟と妹二人が居て長女だったからなのか。

どっちにしろ、
気が付いたら、私は、ずっと、ずーっと、風子にとっては“ねね、ねぇねぇ”で
ダンナは、結婚前から私が呼んでいたまま、“パパ”だった。

この間、晩酌しながらPCのモニターに浮かんでは消える風子の写真を見ながら
そんな風に、風子の記憶にある“私達の名前”の話をしていた。
後から考えたら、本当に、“パパの名前”を呼んだ事が無いって気付いて。

まさかそんな。風子が生まれる前から十ン年も一緒に暮らしてる人の名前なのに。

んー・・・最後に呼んだのはいつ?いつだ?

銀行とか市役所とかアンケートとか、諸々の書類には飽きるくらい書いてる名前なのに
ダンナに面と向かってダンナの名前を呼んだ事が無い。本当に無い。記憶に無い。

付き合ってる頃は苗字で呼んでた。うん。

で、苗字から、冗談めかして“パパ”と呼び始めて、それからずっと“パパ”だった。

うわぁーー!風子、ねね、初めて気付いたよ!
『○○さん、○○くん』とか、名前で呼んだ事、一度も無いよ!

○○さん?○○さん、いってらっしゃい!って?

独り言のようにつぶやいてみたら、あんまりにも変で、なんだか頭をかきむしりたくなった。

じゃあ・・・やっくん?やっくん?えーーー!

クチから火が出そうだ。無いわー。やっくんは無いわー。
両手でほっぺたびしびししたくなった。

まあいいか。

パパはもうパパ以外ありえないし、
ねねはねねだし。

そだよね。

風子もきっとそれ以外しっくり来ないよね?きっと。

と一人で酔っ払いながら、風子の写真に同意を求めるのであった。
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