拝啓 風子様
虹の橋に走って行っちゃった風子へ ~ねねより
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風子はお父さんとお母さんのこと覚えてる?

ねねのお姑さんの家で飼われていたジョンとチビ夫妻。
風子がまだ影も形も無い頃、
パパの故郷に引っ越して来てから、ジョンとチビが可愛くて、
ねねは時々遊びに行ってたんだよね。

ジョンは柴犬と何かのMIXだったと思う。
通称「エロ親父」。又の名を「発情期レーダー」。
普段はのんびり、ぼんやりしてるのに、
発情期の女の子(♀犬)を見つけると
それが妻だろうがヨソの奥様、お嬢様だろうが実の娘だろうが、
物凄い力でリードぐいぐい引っ張ってお近付きになろうとするから
止めるのに一苦労だった。何度転ばされそうになった事か。
正確な年齢はわからないけど、少なくともお姑さん家に来てから
17~8年は生きた。
亡くなる直前までエロ親父っぷりは健在で、生涯現役だったよねw

チビは柴犬。凄く綺麗な毛並みの、赤茶色の美人ママだった。
子育て上手で、出産、育児と完璧にこなす立派なお母さん。
お客さんが大好きで、遊びに行くと飛び回ってはしゃぐとかじゃなく
すすすすすっと足元に寄って来て、
「撫でて」って見上げる顔がたまらなかった。
お座りもお手も全く理解してなかったけど、
「チビ、美人だね。可愛いね」
驚くことに、これだけはしっかり理解してたんだよ。
これを言うと、シッポがぶんぶんし始めて、
ニコーッと笑顔になってね、ホント可愛かった。

可愛いなぁ、犬飼いたいなぁ、なんてぼそぼそ言ってたらある日、
お姑さんがさ、
「チビがもうすぐ仔犬生むからね(^-^*)」って。
ビックリしたけど嬉しくて嬉しくて。

それからは毎週毎週、ほぼ欠かさず
休日の度にチビのお腹を見に行ったんだよ。
妊娠中のお母さんワンコは
気が荒くなったり神経質になったりするかなぁ、なんて
最初はおっかなびっくり、ドキドキしながらチビに近付いてたけど、
チビは全く動じず、いつもとこれっぽっちも変わらなかった。

「チビ~、今日も美人だねぇ。すっごい可愛いねぇ」って言うと
相変わらずニコニコしながらしっぽ振って、
お腹まで触らせてくれたんだ。

もうすぐかなぁ、もうそろそろ生まれるかなぁと期待してたあの日。
忘れない。

1995年5月20日の夕方。

いつものようにお姑さんちに出掛けたら、お姑さんはお留守。
庭のジョンに声をかけてわしわししてから、
ちょっと離れたところにあるチビの小屋へ近付くと、
チビがすすすーっと近寄ってきて「撫でて」って言う。
あんまりいつもと一緒なので、まだ生まれてないかーって思いながら
私がチビを撫でてたら、チビの小屋を覗いたパパが、

「あ。生まれてる」

え?と思って慌ててチビの小屋の中を覗くと、
たーくさんのワラの中からミィミィ、ミィミィって鳴きながら
まだ目も開いてない、ちっちゃいちっちゃい生き物が三匹、
這い出てきた。

かわいーーーーーっ(≧∇≦)

でもほら、出産したばかりのお母さんチビが目の前に居るわけだし、
いくらチビでも、生んだばかりの子を触られるのは嫌・・・かなぁ?と
ちょっとおどおどしながら、
だけどどうしても生まれた子犬に触りたいという欲望を抑えきれず、
手を伸ばしてみた。

チビ、動じず。
今度はパパに寄ってって撫でて撫でてをしている。

今考えると、本当はいけなかったんだろうなと思う。
なんとなく。人間の匂いがついて、
イラッとして仔犬を噛んじゃったりとか。
チビがしっかり母さんだったからなのか、
私やパパなら良いと思ってくれたのか、
チビはありがたいことに、すんなり、仔犬を触らせてくれた。

生まれた仔犬は三匹だった。
黒柴の男の子と、黒柴の女の子と、白柴の女の子。

生まれてから多分、数時間位しか経ってなかったんじゃないかな。
片手の平にすっぽりと収まるくらいの、
ちっちゃくてやわらかくてあったかい命。
毛は乾きかけで、ふわふわで、ほんの少ししっとりしていた。
みんなお腹がぽっこりで、
お腹の真ん中にはへその緒を噛み千切った跡。
短くてちっちゃい足をバタバタ、バタバタ動かしながら
ミィミィ、ミィミィ、鳴いていた。

「チビ頑張ったんだねぇ。凄いねぇ」

チビを撫でて褒めつつ、パパと、
代わる代わる生まれたばかりの仔犬を手の平に乗せた。
「もうちょっと大きくなったら、どの子もらうか決めような」
パパはまだ選びかねてたんだけれど、私は、決めてた。

今生まれた、今会ったばかりなのに、決めたんだ。

「ううん、もう決めた。この子がウチの子」

黒柴の女の子。

どの子も絶対可愛いし、可愛さに差なんて無いんだけど、
なんだかわからないけど、もう直感的にこの子だと思った。



風子。

風子が生まれたのはね、
暖かくて気持ちの良い春の日だったんだよ。
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